【第2回】VTuberは何時に配信するべき?曜日・時間帯別データからおすすめの配信時間を徹底分析
「VTuberは何時に配信するのがいい?」
「平日と土日なら、どちらに配信したほうがいい?」
「21時は配信者が多いから、あえて夕方にずらしたほうがいい?」
VTuberとして活動していると、配信する時間帯について悩むことがあります。
特に活動を始めたばかりの頃は、まだ自分の視聴者が少ないため、「できるだけ人が見ている時間に配信したい」と考える人も多いでしょう。
そこで今回は、YouTubeで活動するVTuberの配信データをもとに、曜日や時間帯によってどのような違いがあるのかを調査しました。
「配信者が少ない時間を狙えばいいのか?」
「それとも、みんなが配信している夜に配信したほうがいいのか?」
実際のデータから、初心者VTuberが配信時間を決めるときの考え方を解説します。
調査データについて
今回の調査では、主にYouTubeで活動する日本のVTuberのライブ配信データを集計しています。
配信時間帯ごとの「配信者数」「視聴者数」「1枠あたりの視聴者数」などを比較し、さらに登録者数の増加率との関係も確認しました。
ただし、今回のデータも「この時間に配信すれば登録者が増える」という因果関係を示すものではありません。
例えば、夜に配信しているVTuberのほうが登録者を増やしていたとしても、「夜だから伸びた」とは限りません。
活動内容や配信頻度、チャンネルの規模など、さまざまな要因が影響している可能性があります。
この記事では、あくまで「実際に伸びているVTuberが、どの時間帯に配信していたのか」という観点から分析しています。
結論:初心者VTuberは何時に配信するのがおすすめ?
先に結論を紹介します。
初心者VTuberは、まず20時〜23時を中心に配信するのがおすすめです。
特に、
- 20時
- 21時
- 22時
- 23時
あたりを基本の配信時間として考えるとよいでしょう。
「配信者が少ない時間を狙ったほうが、自分の配信が見つかりやすいのでは?」
と考えるかもしれません。
しかし今回のデータを見ると、競争の少ない時間帯よりも、視聴者そのものが多い夜の時間帯で活動している人のほうが、登録者の増加率が高い傾向が見られました。
一方、曜日については、今回のデータから「この曜日が明確に有利」と言えるほどの差は確認できませんでした。
そのため、
「曜日」よりも「視聴者が多い時間帯」を優先して考える
というのが、今回のデータから考えられる基本的な方針です。
曜日は何曜日に配信するのがいい?
まずは「曜日」について見ていきます。
[fig a2-ch1-dow]
VTuberがライブ配信する曜日を調べると、曜日によってある程度の違いはあるものの、特定の曜日だけが圧倒的に有利という結果にはなっていません。
また、曜日の集中度を調べると、配信頻度による影響が大きくなっています。
例えば週1回だけ配信する人なら、必然的に特定の曜日に配信が集中します。
一方、毎日のように配信している人は、曜日が分散します。
つまり、
「曜日が分散している人ほど伸びる」
という単純な関係ではありません。
曜日よりも「何曜日なら継続できるか」を考える
今回のデータからは、
「土曜日だから伸びる」
「月曜日は伸びにくい」
といった判断はできません。
そのため初心者の場合は、まず自分が無理なく配信を続けられる曜日を決めることをおすすめします。
例えば、
- 火曜日・木曜日・土曜日
- 水曜日・金曜日・日曜日
- 平日は金曜日だけ+土日
など、自分の生活に合わせて設定しましょう。
曜日そのものより、継続して配信できるスケジュールを作ることを優先するのが合理的です。
VTuberは何時に配信している?
では、時間帯について見ていきましょう。
[fig a2-ch2-when]
VTuberのライブ配信は、夜の時間帯に集中しています。
特に20時〜22時前後は多くのVTuberが配信しています。
つまり、
「みんなが21時に配信している」
というのは事実です。
ここだけを見ると、
「配信者が多すぎるから、21時は避けたほうがいいのでは?」
と思うかもしれません。
実際、時間帯ごとの「1配信あたりの視聴者数」を見ると、夕方のほうが高い時間帯もあります。
「配信者が少ない時間」を狙えば伸びる?
これは、初心者が考えやすい戦略です。
例えば、夜はたくさんのVTuberが配信しています。
[fig a2-ch5-market]
そのため、
「夜は競争が激しい」
「夕方なら配信者が少ない」
「だったら夕方に配信したほうが、自分の配信を見てもらいやすいのでは?」
と考えることができます。
実際、今回のデータでも夕方は1配信あたりの視聴者数が比較的多い時間帯となっています。
ところが、ここで重要なことがあります。
1配信あたりの視聴者数が多いことと、登録者が増えやすいことは同じではありません。
実際の登録者増加率を調べると、意外な結果になりました。
実際に登録者が伸びているのは「夜」だった
登録者数5,001〜30,000人のVTuberに対象を絞り、主な配信時間帯ごとに登録者の増加率を比較しました。
[fig a2-ch4-growth]
| 主な配信時間 | 人数 | 登録者増加率 |
|---|---|---|
| 15〜19時 | 32人 | 2.05% |
| 20〜23時 | 78人 | 4.17% |
このデータでは、20〜23時を主な配信時間としている人の登録者増加率が4.17%。
対して、15〜19時を主な配信時間としている人は2.05%でした。
約2倍の差があります。
つまり、
「競争相手が少ない時間に配信すれば、登録者が増えやすい」
とは限りません。
むしろ今回のデータでは、多くのVTuberが配信している夜の時間帯を主な配信時間としている人のほうが、登録者を伸ばしていました。
なぜ夜のほうが伸びているのか?
ここで重要なのが、「1枠あたりの視聴者数」と「その時間にいる視聴者の総数」は別物だということです。
例えば夕方は、配信者が少ないため、1つの配信に集まる視聴者が比較的多くなることがあります。
しかし、その時間帯そのものを見ている人の数が多いとは限りません。
一方、夜は多くのVTuberが配信しているため、1枠あたりの視聴者数は少なくなります。
しかし、そもそもYouTubeでライブ配信を見る人の総数が多いという特徴があります。
「競争が少ない」と「市場が大きい」は別
今回のデータでは、夕方15〜19時は1枠あたりの取り分が比較的大きくなっています。
一方、20〜23時は1枠あたりの取り分が小さくなります。
つまり、
夕方=競争が少ない
夜=競争が激しい
という構造です。
ところが、視聴者の総数を見ると、夜のほうが圧倒的に多くなっています。
例えば、
夕方15〜19時:約4,450〜7,799人
に対して、
夜20〜23時:約9,839〜11,602人
となっています。
夜は競争相手が多い一方で、その時間帯にいる視聴者そのものが多いのです。
今回のデータでは、こうした「市場の大きさ」が登録者の増加にも関係している可能性があります。
「みんなが21時に配信している」は間違いではない
ここまでの結果を見ると、面白いことが分かります。
VTuberは20〜23時に集中して配信しています。
そして、
「競争が激しいから、夜を避けたほうがいい」
という考え方もできます。
しかし実際の登録者増加率を見ると、夜を主な配信時間にしている人のほうが伸びていました。
つまり、
「みんながやっているから避ける」必要はない
ということです。
むしろ初心者の場合、視聴者が多い時間帯を最初から避けてしまうほうが、機会を失う可能性があります。
では、具体的に何時に配信すればいい?
今回のデータから、初心者におすすめするなら20〜23時を基本にするのがよいでしょう。
時間帯別の登録者増加率を見ると、
[fig a2-ch7-hours]
| 主な配信時刻 | 登録者増加率 |
|---|---|
| 20時 | 5.01% |
| 21時 | 3.15% |
| 22時 | 3.70% |
| 23時 | 3.73% |
| 19時 | 2.28% |
| 18時 | 2.63% |
| 17時 | 1.88% |
| 12時 | 1.53% |
今回のデータでは、20〜23時が比較的高い水準となっています。
特に20時は5.01%でした。
ただし、
「20時に配信すれば5.01%伸びる」
という意味ではありません。
これはあくまで、今回調査した人たちの登録者増加率を比較した数字です。
そのため、
初心者は20〜23時のどこかを基本の配信時間として設定し、その中から自分が継続しやすい時間を選ぶ
という使い方をおすすめします。
毎回同じ時間に配信したほうがいい?
ここも、よくある疑問です。
「毎週21時に配信する」といったように、配信時間を固定することにはメリットがあります。
視聴者からすると、
「この曜日のこの時間に行けば、このVTuberが配信している」
と覚えやすくなるからです。
一方で、今回のデータを分析すると、配信時間を固定すること自体が登録者の増加につながるとは断定できません。
登録者が多いVTuberほど配信時間がバラバラだった
一見すると、興味深いデータがあります。
配信時間が毎回ほぼ同じ人と、さまざまな時間に配信する人を比較すると、登録者数は大きく違いました。
| 時刻の集中度 | 登録者平均 |
|---|---|
| 80%以上 | 13,310人 |
| 60〜80% | 22,149人 |
| 40〜60% | 32,135人 |
| 40%未満 | 48,530人 |
一見すると、
「配信時間をバラバラにしたほうが登録者が増える」
ようにも見えます。
しかし、これはそのようには解釈できません。
登録者が多いVTuberほど、
- 朝配信
- 昼のゲリラ配信
- 夜の通常配信
- 深夜の雑談
- コラボ
- 記念配信
- 企画配信
など、さまざまな活動を行っています。
つまり、
「時間がバラバラだから登録者が増えた」のではなく、登録者が増えたことで、さまざまな時間に活動できるようになった
可能性があります。
登録者数を揃えると、時間の固定による差はほぼ消える
実際に登録者数の規模を揃えて比較すると、この傾向はさらに明確になります。
登録者10,001〜30,000人では、
- 規則的:増加率 2.68%
- バラバラ:増加率 2.68%
となっており、差はありませんでした。
したがって、
「配信時間を固定すれば登録者が増える」
とも、
「配信時間をバラバラにすれば登録者が増える」
とも言えません。
初心者は、無理に配信時間をバラバラにする必要はありません。
むしろ最初は、基本となる配信時間を決めて活動するほうが、視聴者にも予定を覚えてもらいやすいでしょう。
土日は昼〜夕方の配信も選択肢
では、夜以外の時間は意味がないのでしょうか。
そんなことはありません。
特に土日は平日と比べて昼間にも視聴者が増えるため、16〜17時前後も選択肢になります。
今回のデータでも、
- 15時:248
- 16時:264
- 17時:266
と、夕方の時間帯は比較的高い数字になっています。
そのため、
平日は20〜23時
土日は16〜17時または20〜23時
というように、曜日によって時間帯を変える方法もあります。
ただし、土日の昼間が夜より必ず優れているという意味ではありません。
初心者VTuberにおすすめの配信スケジュール
ここまでのデータを踏まえると、初心者は次のようなスケジュールから始めるとよいでしょう。
平日中心なら
- 火曜日:21時
- 木曜日:21時
- 土曜日:21時
土日の昼間も活用するなら
- 水曜日:21時
- 金曜日:21時
- 土曜日:16時
- 日曜日:16時
重要なのは、「この時間が絶対に正解」と考えないことです。
まずは視聴者の多い20〜23時を中心に活動してみて、その後、自分のチャンネルのデータを確認していきましょう。
自分の視聴者が増えたら配信時間を調整する
ここまで紹介した数字は、あくまでVTuber全体の傾向です。
あなたのチャンネルを見ている人が、必ずしも全体と同じ行動をするとは限りません。
例えば、
- 学生が多い
- 社会人が多い
- 海外視聴者が多い
- 深夜に活動する視聴者が多い
など、チャンネルによって視聴者層は異なります。
そのため、ある程度視聴者が集まるようになったら、YouTubeアナリティクスなどを確認して、自分の視聴者がオンラインになっている時間を確認することも重要です。
最初は市場全体のデータを参考にし、視聴者が増えてきたら自分のデータに合わせて調整する。
この順番が合理的です。
まとめ:初心者VTuberは何時・何曜日に配信する?
今回のデータから、初心者VTuberが配信時間を決めるときに意識したいポイントは3つです。
1.まずは20〜23時を基本の配信時間にする
夜は配信者が多く競争も激しい時間帯ですが、視聴者の総数も多い時間帯です。
今回のデータでは、20〜23時を主な配信時間としている人の登録者増加率が、15〜19時を主な配信時間としている人より高くなっていました。
「配信者が多いから」という理由だけで夜を避ける必要はありません。
2.曜日は「自分が継続できる曜日」を優先する
今回のデータからは、特定の曜日だけが明確に有利とは言えません。
そのため、
「何曜日が伸びるか」より「何曜日なら継続して配信できるか」
を優先しましょう。
土日は16〜17時の配信も選択肢になります。
3.最初は全体データ、慣れたら自分のデータで調整する
「21時なら必ず伸びる」というような正解はありません。
今回の調査から分かったのは、視聴者が多い夜の時間帯で活動している人が、実際に登録者を伸ばしている傾向があったということです。
まずは20〜23時を軸に活動し、自分の視聴者が増えてきたら、実際の視聴データを見ながら配信時間を調整していきましょう。
配信時間に迷ったら、「競争相手が少ない時間」ではなく「視聴者がいる時間」を選ぶ。
これが今回のデータから導き出せる、初心者VTuberへの基本的な考え方です。
この記事の集計について
この記事の数字は、2PLAYが追跡している日本のVTuberのライブ配信データから集計しました。
集計した期間と対象
- 集計期間・対象は各データの集計条件に基づいています。
- 登録者増加率の比較では、登録者数5,001〜30,000人のVTuberなど、比較対象を揃えた集計も行っています。
因果関係を示すものではありません
この記事で紹介しているデータは、
「この時間に配信すれば登録者が増える」
という因果関係を証明するものではありません。
例えば夜に配信している人の登録者増加率が高かったとしても、「夜に配信したこと」が直接の原因とは限りません。
活動内容や配信頻度、チャンネルの規模など、さまざまな要因が関係している可能性があります。
データは今後も変化します
VTuberの活動状況やYouTubeの視聴者動向は変化します。
今回の調査結果が、今後も同じ傾向になるとは限りません。
2PLAYでは今後もデータを継続して追跡し、「今、VTuberがどのように活動しているのか」を定期的に分析していきます。
